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道北

Comedokoro-コメドコロ- 店長 立崎 由樹 さん 【遠別町】

人の輪が広がり、また行きたくなる地元密着カフェ

1993年生まれ、小樽市出身。高校2年生の時、当時交際していた大学生の就職先が遠別町に決まり、試しに遠別町を訪れた際に町民の温かい人柄にふれ、結婚を決意し遠別町に移住。就職しながら通信制で高校を卒業、2012年に結婚。2015年4月に「コメドコロ」をオープン。

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きっかけ
 私が遠別町に移住したのは、この土地の人柄に惚れたからです。初めて来た時から皆さんとても親切にしてくださり、大好きになりました。移住後すぐに仲間ができ、みんなで集まっていた時に「えんべつB級グルメコンテストに出場しよう」という話になり、料理が得意な私がメニューを考えることになりました。出場した結果、「えんべつロール」が2012年の準グランプリになりました!周囲からは「このまま終わるのはもったいない」という声があり、NPOえんべつ地域おこし協力隊の方から「道の駅の店舗を借りたので、ここで何かやってみて」と頼まれ、「コメドコロ」をオープンしました。
苦労
 道の駅の店舗は、以前は飲食店をやっていたけど辞めてしまって、直近では喫煙室として使われていたものでした。まずは掃除がとても大変で、汚れや臭いがどうしたら取れるのか試行錯誤しながら取り組みました。改装も、資金がないから自分でやろうと思い、町の大工さんに方法を教えてもらったり、皆さんに手伝ってもらって進めました。店は、小さい子どもにも来てもらいたいと思っていたので、どうしても小上がり席が欲しくて自分たちで作りました。皆さんのおかげで、なんとかオープンまでに完成できました。
満足度
 お客様には、お店でくつろいでもらいたいし、一期一会の出会いでも記憶に残る店になってほしいと思って、必ず会話をするよう心がけています。1年目は、道の駅という場所のため観光客の方が多く来られ、旅行の後にお手紙をくださる方もいて、思い出に残る店になれたことが嬉しかったです。2年目は、地元の方が多く来られて、お客様同士が友人になるなど町内では少なかった交流の場になっているので、良かったなと思っています。子どもたちもたくさん来てくれて、休日には「コメドコロに行きたい!」と言ってくれる子もいるようで、とても嬉しいです!
これから
 「コメドコロ」は、遠別町産のものを使うことをコンセプトにしています。米粉は、遠別農業高校で育てたもち米を町内の業者さんに粉にしてもらっています。野菜は、オロロン農協女性部の「花菜夢(かなむ)」さんから主に仕入れていますが、最近では他の農家さんや町内の方々が「これ使って!」と食材を提供してくださることも多く、こうやって人の輪がどんどん広がっていく店にしていきたいですね。あと、夏休みに「子ども店長」という企画をやって大好評だったので、子どもたちと一緒に料理教室や親子体験教室などをやってみたいです。
  • 立崎さんイメージ1
  • 立崎さんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

チャンスがあったらまずやってみてください。好きなことなら続けて、嫌いなことでも続けてみたら好きになるかもしれません。どんなことでも自分の経験になります。やる前に諦めないで取り組んでみたら、ちゃんと見ている人がいて次のチャンスがやって来ますよ。

取材年月日:
2016年10月21日