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道北

トリニティスノーボードスクール JSBA公認 C級インストラクター 小路 香里 さん 【枝幸町】

大好きなスノーボードの楽しさを地元で教える

1972年生まれ、留萌市出身。札幌市内で20歳からスノーボードを始め,23歳でプロに。1998年長野冬季五輪のスノーボード・ハーフパイプの日本代表選手となる。2005年に結婚し2009年に枝幸町へ。地域総合型スポーツクラブ「枝幸三笠山スポーツクラブ(EMSC=エムスク)」設立時の理事。

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きっかけ
 札幌市内でアルバイトをしながら自分のやりたいことを模索していた時、テレビでスノーボードのハーフパイプを見て「やってみたい!」と思い、スノーボードを始めました。選手時代は、国内外で転戦し、長野五輪にも出場できて充実していましたね。結婚後、夫の仕事の都合で枝幸町に移住し子育てに専念していましたが、住民が自主運営するエムスクの存在を知りました。地域のスポーツ振興という理念に賛同し、私にも何かお手伝いできればと思い、立ち上げの1年後に理事になりました。今は理事を退任し、スノーボードスクールのインストラクターとしてエムスクに協力しています。
苦労
 エムスクの立ち上げ時には、会員がなかなか集まりませんでした。地元の方々は、新しく始まったクラブの様子を少し見ている、といった感じでした。最初は、外部講師を呼んでエアロビクスなどを実施していましたが、町の皆さんは興味がありながらも消極的だったんです。でも少しずつ会員が増えて、町営体育館等スポーツ施設の指定管理を受けてからは、サッカー場、野球場、スキー場等様々な施設の運営を任され、外部講師だけでなく職員自らが指導できるようになり、町のスポーツを充実させることができました。
満足度
 小学生を対象にスノーボードを教えることが多いのですが、子どもたちにスノーボードを教えられることに喜びを感じています。プロ時代に人に教える機会があり、その時には「ちゃんと教えなきゃ」という思いが強くてうまくいかず自分は講師に向いていないと思っていたのですが、「教える時はほんのちょっとのアドバイスで良い」ということに気づくことができ、やっぱりスノーボードという特技を活かしたいと思って、インストラクターの資格を取りました。子どもたちが上達して、寒さを忘れてワイワイ楽しそうにスノーボードをやっている姿を見ると、本当に嬉しいです。
これから
 今は、介護士として施設でパートの仕事を主に行っており、スノーボードスクールのインストラクターは、自分の時間が空いている時や、エムスク等で講師が少ない時に協力しているかたちです。これからも気負わず、できる時に教えるという今のかたちを続けていきたいですね。スノーボードが大好きなので、たくさんの方々に楽しさを知ってもらいたいし、エムスクにもできる限り協力していきたいです。自分としては、選手時代によく行っていたニュージーランドやカナダで、いつかまた滑ってみたいです。夢ですね(笑)!
  • 小路さんイメージ1
  • 小路さんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

自分が何をしたいのかわからない時もあると思いますが、やりたいと思ったことはやってみた方が良いです。自分に素直になってみると、やりたいと思うことがきっと現れます。やりたいことが見つかったら、多少困難なことがあっても頑張れます。

取材年月日:
2016年12月15日