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道東

根室海峡ローカルガイドNemuro Strait Local Guide Amutoki代表 齋藤 智美 さん【標津町】

旅行者と地域の架け橋に。根室海峡で編む、かけがえのない時間

埼玉県出身。語学取得のためワーキングホリデー制度を利用してニュージーランドで1年間を過ごす。結婚を機に標津町へ移住し、標津町地域協議会の研修生、標津町観光協会臨時職員を経て2021年5月にNemuro Strait Local Guide Amutoki観光ガイドとして起業。北海道知事認定アウトドアガイド自然分野資格所持。1児の母。

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きっかけ
 ゲストハウスの運営をしたくて、語学習得のためニュージーランドへ。自然とともに生きる暮らしや、ローカルコミュニティとの関わり、素敵な人々との出会いを体験しました。その後、結婚を機に標津町で暮らし始めると、地域の人の温かさ、食べ物の美味しさ、そしてフィールドの素晴らしさと面白さに感動し、まずは観光ガイドとしてフィールドを駆け回ろうと決意。町の地域協議会や観光協会で体験型観光を学び、観光ガイドとして起業しました。標津のファンを増やし、地元の人にも楽しんでもらうことができたなら、都会にいるよりもっと面白く、子ども達もワクワクするような町になるのではと、日々奔走しています。
苦労
 娘が生まれて間もなくの起業で大変ではありますが、むしろ、娘が暮らしていて楽しいと思える地域にしたいという思いが原動力になっていて、時には睡眠時間を削りながら邁進しています。そんな私をいつも支えてくれる家族には感謝の日々です。Amutokiのローカルツアーは、協力してくれる方との入念な打ち合わせやモニターツアーを経て、いくつかのメニューを用意していますが、実際のツアーは一組一組を大切にご案内するため、どこへ行き誰と会い何を話してもらうとご満足いただけるか、時間をかけて準備しています。そして毎回反省し、改善していく作業が延々と続くのですが、実はそれが醍醐味でもあるのです。
満足度
 体験していただいたお客様に喜んでいただくのはもちろんのことですが、協力していただいた町の方から「楽しかった」「また誘って」という言葉を頂いたときは涙が出そうになるほど嬉しく、やって良かった、また頑張ろうと思えます。また一度体験してくれた人が、お友達を連れて繰り返し訪れ、同じツアーをリクエストしてくれるのがとても嬉しく、更にツアーを通じて出会ったゲストの方と地域の方が繋がり、その後も想い合える関係が生まれていることに喜びを感じます。Amutokiのツアーを通して、訪れる側と迎える側の両方に楽しんでもらえたなら、標津の魅力をもっと伝えられ、もっと好きになってもらえると思っています。
これから
 今は標津を拠点にしていますが、根室海峡沿岸地域全体をコーディネート&ガイドし「日本遺産『鮭の聖地』の物語~根室海峡一万年の道程~」をテーマとした根室管内を巡るツアーのスルーガイドや、海外のお客様のガイドにも挑戦してみたいです。そしていつかは原点であるゲストハウスを開き、繰り返し訪れてくれる旅行者や、地元を離れて頑張る人達を「おかえり」と迎え、「行ってらっしゃい」と送り出せる場所をつくりたい。また、一万年も前から人々の暮らしが連綿と続き、かつては世界へ開かれていたこの根室海峡沿岸地域の歴史や文化を地元の子ども達が誇りに思い、標津を巣立った後も自慢できる町にしていきたいです。
  • 齋藤さんイメージ1
  • 齋藤さんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

♯嫁入り北海道 というハッシュタグをつけて驚きと楽しさに満ち溢れながら嫁入り移住生活を満喫している仲間と繋がってみたいです!みなさんの嫁に来て驚いたこと、感動したことなどを共有していただき、お互いを応援したり共感したりし合えるムーブメントを起こせたら楽しいなと思います!

取材年月日:
2022年10月7日