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道北

ママの働き方応援隊ぴっぷ校【比布町】

「赤ちゃん先生クラス」を通して地域とつながる!

神戸市に本部があるNPO法人「ママの働き方応援隊」の支部として2017年、「ママの働き方応援隊ぴっぷ校」を立ち上げる。高校や大学、高齢者施設で「赤ちゃん先生クラス」の開催や、子育て世代が楽しめる独自のイベントを展開し、町の活性化にも役立っている。

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きっかけ
  2016年に「ママの働き方応援隊」の存在を知りました。ビジネスシーンでは子育てが障壁になると感じていましたが、子育て中がメリットになる働き方に大きな衝撃を受けました。この活動に関わらなければ将来、後悔してしまうと強く思い、運営団体にコンタクトを取りました。翌年2月と5月に、赤ちゃんとママが先生役となって教育機関、高齢者施設等を訪問し、人として一番大切なことを感じてもらう人間教育プログラム「赤ちゃん先生プロジェクト」の説明会を開催し、7月にぴっぷ校を立ち上げる運びとなりました。
苦労
  現在、一緒に活動をしている仲間が6名いますが、思うように人数が増えないことに悩んでいます。教育機関などへ行って「赤ちゃん先生クラス」を開催する場合、1クラス35名だとママ講師4名、トレーナー2名が必要となりますが、今のままだとぎりぎりの人数です。SNS(会員制交流サイト)などで活動の様子を発信して多くの人とつながり、知ってもらうように努力していますが、活動は始まったばかりなので、これからが勝負だと思っています。仕事や家庭との両立が難しいと感じることもありますね。
満足度
  高齢者施設を訪問すると、赤ちゃんを抱いた利用者の方が涙を流して喜んでくださったり、また、普段は動かせない腕を自力で動かせたり、いつもは見ることのできない穏やかな表情になったりもします。高校や大学でも同様に、訪問すると生徒や学生さんの表情が笑顔に変わり、子育ての大変さを感じながらも親に感謝し、「将来自分も親になりたい」と思ってもらえています。参加する赤ちゃんとママにとっても、触れ合いがメリットとなっており、プロジェクトの必要性を改めて強く感じています。
これから
  北海道の各地に拠点(支部)を置き、「赤ちゃん先生クラス」を全道に広めたいと考えています。道内の支部は、ぴっぷ校のほかには、札幌に2校があるだけですので、10校ぐらいに増えて、互いに連携が取れるようになるのが理想です。子育て中に孤独感や、疎外感を感じるママは少なくありません。そんなママ達が楽しめるイベントや、赤ちゃんからお年寄りまで幅広い世代の方がくつろげるコミュニティースペースを作るなどして、お互いが助け合い、誰かに必要とされることで、地域全体が繋がっていければ、とても嬉しいです。
  • ママの働き方応援隊ぴっぷ校さんイメージ1
  • ママの働き方応援隊ぴっぷ校さんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

  自分が「やりたい!」と思ったことに正直になりましょう。失敗は、失敗ではなく経験なので恐れずに行動しましょう。「母だから…、妻だから…」を優先しすぎないことも大切ですね。家庭の中心にいる母親が笑顔で生き生きとしていれば、家族の関係性も自然と良好になると思います。

取材年月日:
2017年12月13日