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道北

株式会社エフエムなよろ(Airてっし) 局長  伊藤 美和子 さん【名寄市】

「おそざきの花」、夢を叶えて地域に寄りそう情報を発信中

1966年生まれ、天塩町出身。天塩高校、名寄女子短大と進み、中川町職員となる。役場には23年間勤務し、43歳になる直前の2009年2月、株式会社エフエムなよろの社員に転職。2011年4月から局長。放送局の愛称「Airてっし」は、名寄市を流れる天塩川が由来。

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きっかけ
 マイクに向かってしゃべることをやってみたいと最初に思ったのは中学生の時。手を挙げて放送委員になりました。この中学時代が原点だと思います。中川町に勤めて20年過ぎた2006年に、ラジオ局が名寄市にできると知って「なんて素敵なこと!」と思いました。開局2年目の社員募集に、ものは試しと履歴書を持っていったところ、「まずはボランティアで」と録音で番組を持たせてくれました。約1年後の社員募集の時に「もし気持ちが変わっていなければ」と誘っていただき、「もちろん変わっていません!」と即答しました。
苦労
 局長を任されて5年になります。自分の力不足を感じる時もありますが、人との出会いがあり、取材や営業先、市民パーソナリティーの方々や知り合いが増えていくことで、人からエネルギーをもらっていると感じます。隣の家まで100mという酪農地帯で生まれ育ったので、自分自身を人見知りかと思っていましたが、逆に人好きだったのかもしれません。「私なんか平凡な人生よ」と言うおばあさんが実は波乱万丈な生き方だったりするなど、人とおしゃべりすることで、私がくよくよしていることはちっぽけなことだな、と元気をもらっています。
満足度
 2015年4月にスタジオを名寄市民文化センター(エンレイホール)に移転し、同時に施設全体の管理も受託することになりました。同年秋からは月刊のフリーペーパーも創刊し、現在、ラジオ放送、ホール管理、情報誌発行が3つの大きな柱です。開局当時2人だった社員が今は8人。放送を支えてくれている市民パーソナリティーの方は約70人です。私の足りないところ、たくさんありますが、スタッフや市民パーソナリティーの皆さんに助けられて今があるのだと感謝しています。
これから
 Airてっしは、新名寄市の誕生と同時に青年会議所OBの皆さんを中心に市民有志が立ち上げた民営のローカル局で、2016年3月に10周年を迎えます。中継などで街に出た際に「聞いてるよ」と声を掛けてもらえることが増えましたし、エフエムなよろが認知されていることを実感します。私が入局したての頃に声を録音した小学生たちが、いま高校生パーソナリティーを務めてくれるなど、感慨深いものがあります。これからも誰もが気軽に参加できて、身近な情報が聴ける、地域の皆さんにとって敷居の低い放送局であり続けたいと思います。
  • 伊藤 美和子さんイメージ1
  • 伊藤 美和子さんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

ボランティア時代から担当している私の番組名は「おそざきの花」です。いくつになっても自分の「やりたいな」という思いを形にすることはできます。「私は何もできないわ」と言うあなたも、実はすごいエネルギーを秘めていると思います。やってみましょうよ!

取材年月日:
2016年2月21日