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道央

病院薬剤師、登別市男女共同参画社会づくり推進会議委員長 千葉 早苗 さん【登別市】

様々な出会いで紡ぎ、誰かを支えられる自分でありますように

1962年生まれ、登別市出身。薬剤師として働きながら登別市男女共同参画社会づくり推進会議をはじめとした様々な委員等を務める他、NPO法人ウィメンズネット・マサカーネ理事、国際女性デーむろらん実行委員会委員等の様々な活動に参画。令和2年度北海道社会貢献賞(男女平等参画社会づくり功労者)を受賞。

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きっかけ
 実家が病院でしたので、薬剤師の母の影響もありこの仕事を選びました。現在は市内の病院で病院薬剤師として勤務しています。40代になってから、仕事以外のことにも興味が湧き、まずは国際ソロプチミスト北リジョンSI登別に入会。その後は色々な女性団体の活動にも関わるようになりました。現在は、北海道薬剤師会室蘭支部の女性薬剤師担当や学校薬剤師、介護保険認定審査会、男女共同参画社会づくり推進会議、NPO法人ウィメンズネット・マサカーネなど、様々な役職や委員会等を掛け持ちし、コロナ以前は週に数回、会議に飛び回っていました。
苦労
 勤務している病院には現在、薬剤師は私1人です。

日々の業務、それ以外の会議や活動もあり、オンライン会議などで出席し、以前と変わらず慌ただしい日々を過ごしています。大変と言えば大変ですが、それを苦労と思ったことはありません。働くこと、様々な活動に参加すること、色々な役割を担うことは全て私が選んだことです。選んだからにはやるしかない。できないのは自分に負けること、と決めています。こうした中で、多くの人との出会い、多様な考え方・情報に触れることによって、自分の世界が広がっていくことを実感し、仕事だけでは得られないものがたくさんあると感じています

満足度
 市の男女共同参画を推進する「登別市男女共同参画社会づくり推進会議」には、国際ソロプチミスト登別の推薦として3期6年間携わったことがきっかけとなり、それ以降は現在まで、一般公募委員として参加しています。市との協働事業として毎年「男女共同参画フォーラム」の企画・開催や、男女共同参画情報紙「アンダンテ」の発行など、学ぶ楽しさを感じながら活動しています。また、私が委員になる以前の平成16年度から、親子でジェンダーを学ぶきっかけづくりのため、毎年小学4年生向けに冊子を作成・配付。子ども達の未来が男女平等で誰もが輝ける社会であることを願いながら、これからも継続したいと考えています。
これから
 DV被害や虐待で困難を抱える女性や子どもなど、支援を必要とする方々は沢山います。そうした方々の力になりたいと団体の活動に携わっていますが、充分な時間が取れず、実際の活動には思うように関わることができずにいます。それでも何かできることがあるはず、と考え、たどり着いた答えは、今、自分にできることは支援者の皆さんをささえる「縁の下の力持ち」的な存在になること…そんな風に思いながら、微力ではありますが、これまで得た経験や活動の輪を糧として、仕事はもちろん誰かを支えられる自分になりたいと考えています。
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北の☆女性たちへのメッセージ

仕事をしながらでも、自分のできる範囲で色々な事にチャレンジし、自分磨きをしてみませんか。活動を通じて人との出会いがあり、視野が広がり、新たな発見にもつながります。

 

取材年月日:
2022年1月28日