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十勝

国際トラクターBAMBA実行委員会

農業女子、活き活き笑顔で「メカ馬」を操る

2003年に農業用トラクターを馬(メカ馬)に見立てたバンバレースを更別農業にちなんだ手づくりイベントとして開催。村内外から約200名が実行委員としてイベントを運営。14回目を迎える2016年に女性部門の特別レース「メカジョ・スズランカップ」を開催。

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きっかけ
 農家一戸あたりの農地が平均50haの更別村。そこで活躍するトラクターを使い地域を盛り上げることを目的に2003年からトラクターBAMBAを開催してきました。このイベントをプライベートで見ていたテレビ局の方が「おもしろい」と、ドラマ「農業女子はらぺ娘」の中で女性がこの大会に参加するシーンが登場しました。実行委員会では、このドラマに共感したこと、実際にトラクターに乗って農業をがんばる女性がたくさんいることから、女性農業者特別レース「メカジョ・スズランカップ」を開催しようということになりました。
苦労
 レースには過去にも数名の女性が参加したことはありますが、女性限定としては、初めての開催ということもあり、「参加者が集まるのだろうか」という不安がありました。また、レースへの参加は原則として、トラクターは自前であるため、トラクターを持ち出すこと、トラクターそのものを会場へ搬入すること、これには家族(特に男性)の理解がないと難しい部分があります。参加者にはトラクター運転の経験者だけでなく、初めての方もいましたので、練習時間を設けたりもしました。
満足度
 参加された女性たちが、前日の練習や当日のレースでも笑顔で活き活きと操作されているのを見たときは、やってみて本当によかったと思いましたし、大会をきっかけに農村でトラクターをかっこよく操る女性がもっと増えるといいなとも思います。また、大会の実行委員会は毎年、村内外から集まった200名の方たちで、約半年間かけてイベントを作り上げていきますが、トラクターBAMBAに参加するだけでなく実行委員会にも多くの女性が参加し、イベントの成功に尽力しています。
これから
 これから女性限定の「メカジョ・スズランカップ」は第14回大会だけの特別レースとして実施しました。しかし、参加者の活き活きとした笑顔を見ると、今後も引き続き実施できたらいいなと考えています。将来的には常設レースとしていければと思っています。また、最近は、農家に嫁いで農業者になる女性だけでなく、自ら新規就農する女性も増えており、さらにトラクター未経験者だけの部門があると、より一層、女性が農業や農村に興味を持つきっかけづくりにもなるのではないかと思うので、今後の企画として考えていきたいですね。
  • bambaさんイメージ1
  • bambaさんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

私たちは、男性とともに日本の食料供給を支えています。このイベントはそういった女性たちが主役になれる場所です。輝くトラクターでレースに参加すると普段味わえない特別な高揚感に包まれますよ。(「メカジョ・スズランカップ」初代メカ馬クイーン 道下惠子さん)

取材年月日:
2016年11月2日