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道南

Well 代表、北海道女性起業協会 代表理事 有田 忍 さん【鹿部町】

今できることは今すぐ実行。それが後悔しない人生!

1974年生まれ、鹿部町出身。函館市内の高校卒業後名古屋市内の企業へ入社。転職による道外勤務等を経験後Uターン。函館市内のホテルを経て2002年に独立起業。2008年にコンサルティング事業開始。2012年、乳がん発症・治療開始。2013年に北海道女性起業協会設立。

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きっかけ
 起業のきっかけはホテルウーマン時代に接客サービス業の楽しさを知り、この仕事を続けたいと思ったこと。が、自分の思うサービスと組織が期待するコストパフォーマンスが必ずしも一致しない、開きがあることに気がつきました。採算を度外視したサービスの提供は不可能ですが、より100%に近づけるサービスを提供したいとの思いが募り、独立して自分の考えの是非を確認したくなったのです。Well(業務請負業)を起業し1年、スタッフは総勢54名、平均睡眠時間3時間の日々の中で人間的にも成長させていただきました。
苦労
 Well起業後3年ほど経過し、転機が訪れました。思いがけないできごとが重なり、仕事が激減しました。それまで、お付き合いした取引先やスタッフがいましたが、生き残るために何かを手放すしかないと決意し思い切って業務請負業を止め、インターネット広告業に業種変更しました。2005年頃のことです。当時はまだやっと、インターネットが普及し始めてきた頃だったので同業者は少なく、一気に上昇することができました。それらの経験が生かされ、マーケティングや集客コンサルティングという今の本業に繋がっています。
満足度
 27才で初めて起業した時、多くの人を雇用し、沢山の会社を築くことが経営者だと思っていました。しかし今は、“自分らしい”働き方があると考えております。北海道女性起業協会もその延長線上。「何かやりたい、頑張ってみたい」と思う女子向けのランチ会を企画し、12名限定で募集したところ、30人以上の応募が。結局日程を3回に分け、希望者全員とランチをしました。情報交換や交流の場のニーズを感じました。その後、協会立上げの準備を開始し、30名程の女性と一緒に立食パーティを開催、同時に立上げ告知を行ったのです。
これから
 ランチ会で集合した方々。何かやりたいと思いながら、「やりたいことがわからない」「見つからない」「一人の女性として活躍したい」「子育て主婦で終わりたくない」など、思いを形にすることにためらいを感じ立ち止まっている方が多かったのです。そうした女性達とタッグを組み、やりたいことを見つけ、一人でも輝ける女性を増やしていく活動や、地元の企業が元気になるお手伝いをしたい。そして、協会名のとおり道南だけではなく全道に活動を広げていきたい。私の住む町は人口4300人のど田舎。ここから満を持して発信します、乞うご期待!
  • 有田さんイメージ1
  • 有田さんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

「新しいことを始めたい」と切り出すと必ず反対するヒトが現れ、断念する方が多いように感じます。でも、自分の最大の応援団は自分自身。自分を信じ、可能性を信じ、自分で判断し決断しよう。カナシイ・クルシイ・セツナイ、沢山アルアル。でも、一緒にチャレンジしましょう!

取材年月日:
2017年11月10日