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道央

壮瞥町地域おこし協力隊 岡ドルゲ・コジマ さん 【壮瞥町】

壮瞥に新しい風を起こし、もっと魅力的な町に

1981年生まれ、ドイツ南西部出身。ロンドン大学院で日本の文化・社会学の修士を取得し、2008年に伊達市に移住し就職。2013年に札幌市内を経て2015年から現職。北海道の新しいキャッチフレーズ「その先の、道へ。北海道」の英訳版「Hokkaido.Expanding Horizons.」を作成。

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きっかけ
 小さい頃から父に日本の話を聞いており、とても興味があったので大学院で日本の文化を研究しました。前職のクリプトン・フューチャー・メディア株式会社では、初音ミクを海外に売り込むためのマーケティング業務を担当しており、自分の中での目標をほぼ達成できた頃、「何か新しいことをしたい」と思い始めました。今までグローバルな仕事だったので、もっとローカルな仕事がしたいと考えていた時に、壮瞥町で地域おこし協力隊を募集していたので、早速応募して、採用されました。
苦労
 何か新しい企画を考えた時、役場の方々の理解を得るためのデータ集めや資料作成が大変です。役場には今までのやり方があり、失敗できないという考えがありますが、前例のない新しいことを提案しているので、今までの流れを変えてもらわなければならず、ここが難しいですね。私は、結構自由に言わせてもらっていて、これからもどんどん新しいことを提案していきたいです。あとは、壮瞥町の地域おこし協力隊員は私一人なので、仲間がほしいなと思うことがあります。
満足度
 最初の課題だったホームページの改修が終わり、情報発信の手段として最新のものをそろえられたことには満足しています。「まずはオンラインで攻めないと!」と思っていたので(笑)。また、役場の方々が新しい提案を受け止めようとしてくれていると感じており、新しいことを受け入れる体制が少しずつできていることが嬉しいです。以前よりも私の話に耳を傾けてくれますし、私が提案したことを自分から調べてくれたり、理解しようとしてくれているのでありがたいですね。
これから
 壮瞥町の空き家を改修し、移住希望者の短期ステイや観光客の方に体験を提供する場所を作りたいと考えています。空き家改修自体も、DIYの体験メニューにしたり、北海道の大自然を楽しめるような体験を提供したりして、人を呼び込めたらおもしろいですよね。まだ町と協議中で実現できるかどうかわかりませんが、できればいいなと思っています。壮瞥町は本当に素晴らしいところなので、これからも壮瞥町を盛り上げていきたいと思います。
※DIY・・・Do It Yourselfの略、日曜大工。 
  • コジマさんイメージ1
  • コジマさんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

女性の視点はクリエイティブで、新しいことを生み出し動かすパワーがあります。男性社会の中で戦い疲れてモチベーションが下がることもありますが、自分のアイディアを発信することはとても大事で、可能性はそこから開きます。強く、そして負けないで!

取材年月日:
2016年9月13日