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道東

株式会社うつくしろ 代表取締役 相座 聖美 さん 【釧路市】

女性の活躍を支援し、自ら行動するまちづくりを

1978年生まれ、厚岸町出身。高卒後、JAしべちゃ(標茶町)に就職し結婚。約10年勤務後、離婚と同時に釧路町に移住しパート等で勤務していたが、ハローワークで森崎三記子さんと出会い「釧路モカプロジェクト」の設立メンバーとなる。現在3人の子どもと釧路町在住。

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きっかけ
 一人で子どもを抱えながら釧路町に移住し、仕事も思うようにならず苦しかったとき、ハローワークでキャリアカウンセラーの森崎三記子さんに出会いました。そこで、自分のことをたくさん話して、森崎さんが「それでいいんだよ」と言ってくださり、とても気持ちが楽になりました。私もこういう人になりたい!と思って2016年5月に「うつくしろ」を設立しました。「う(woman)つく(つくる)くしろ(釧路)」、「女性がつくる美しい釧路」という意味で、女性が活躍して自分たちでまちをつくっていくことを支援しています。
苦労
 「うつくしろ」とは別に、「釧路市生活相談支援センターくらしごと」と「くしろ若者サポートステーション」でも働いています。「くしろ若者サポートステーション」では、以前は責任者という立場で、職員のスケジュール管理や統括の仕事をしていました。でも、私がやりたいのは相談者のサポートなので、「内部管理の仕事は私でなくてもできる」と考え、今はキャリアカウンセラーとして非常勤で勤務しています。「うつくしろ」「くらしごと」「若者サポート」「モカプロジェクト」のそれぞれの活動をつなげて広げることができないかと、構想を練っています。
満足度
 2016年8月に、コワーキングスペースと女性のためのシェアオフィスを備えた「くしろフィス」を開設しました。託児施設はないのですが子どもを連れて働けて、利用料は低価格にしています。「子どもがいるから働けない」「起業はお金がかかる」という言い訳ができない環境を作っているので、決して優しい場所ではありません(笑)。私はいつも夕方「くしろフィス」に行くのですが、ここでは毎日感動が生まれています!みんなパワーがあってキラキラ輝いてカッコイイ!女性が自らの力でつながり、私がいなくてもどんどん活動が広がっています。
これから
 くしろフィスに子どもがもっと増えて、大人と子どもの関わりを作れたらいいなと思っています。小さい頃に親以外の大人にすごく褒められた経験を持っていると、子どもにとって大きな自信になると思うんです。そして、子どもはくしろフィスで母が仕事をする姿を見て「家とは違う母」を感じ、色々な働き方をする大人を見ることは、キャリア教育になると考えています。現在、2階は交流やチャレンジの場ですが、3階にクラウドワークスペースを新たに設置して、託児施設も作って、がっちりデスクワークできる環境を作りたいです。
  • 相座さんイメージ1
  • 相座さんイメージ2

北の☆女性たちへのメッセージ

あなたが感じているモヤモヤした気持ち、ドロドロした感情はおかしいことではないよ。でも、そんな思いは吐き出さないと何も見えてこない。本音を吐き出す場所が必要だと思って「くしろフィス」を作ったので、この場所を使っていいよ!大丈夫だからおいでよ!

 

取材年月日:
2016年10月14日